理想のソロテント Thous Winds の蠍座(Scorpio1)を2年使い倒した!

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Thous Winds の蠍座テントを購入して2年が経ちました。この間、様々なキャンプシーンでこのテントを使用してきたので、今回は蠍座コットテントの紹介と、その感想をまとめたいと思います。

蠍座テントとは

蠍座テントは、中国のアウトドアブランドThous Winds から発売されているソロキャンプ用のテントです。近年、コット(キャンプ用の簡易ベッド)に連結して使用する「コットテント」という、新しいテントのジャンルでかなり話題になりました。

コットテントとは

コットテントとは、その名の通りキャンプ用の簡易ベッド(コット)と組み合わせて立てるテントです。すでにコットをお持ちの方も、これからコットの購入を検討されている方も、ソロキャンプをするならコットテントは非常におすすめです。なぜなら、コットテントは「多様な設営スタイルによる利便性」を大きな特徴としているからです。メリットと設営スタイルを以下にまとめました。

  • 快適な睡眠
    • なんといってもコットテント最大の魅力は、快適な睡眠を得られることです。地面から離れているため、地面の凹凸や湿気の影響を受けず、石や木の根っこが気になることもありません。また、コットの高さにより、虫や蛇などの侵入を防ぐ効果もあります。さらに、雨天時でも地面からの浸水を心配する必要がなく、安心して眠ることができます。
  • 簡単な設営・撤収
    • コットの高さが生まれ、設営時の腰や膝への負担が少ないです。また、コットを組み立て、インナーを乗っけて、フライシートをペグダウン。慣れれば15分ほどで設営できます。基本構造のインナーテントはペグダウンする必要がなく、初心者でも手軽に扱えます。
  • 多様な場所での使用
    • コットテントは、キャンプ場だけでなく、河原や砂浜など、様々な場所で使用できます。地面の状態に左右されずに設営できるため、キャンプの幅が広がります。
  • 清潔さとロングライフ
    • 地面に直接触れないため、テント底が汚れず、清潔な状態を保つことができ、しかも洗浄と乾燥の手間が省けます。さらに擦れや湿気によるテントの劣化がないため、長く使えます。

さまざまな設営スタイル

キャンプスタイルや季節•天候に合わせて様々なスタイルでアレンジして使用できるのが魅力です。とても便利で飽きが来ません。

コットテント

  • ベーシックかつ完全無欠のスタイル。地面から距離をとり、1人用の空間を確保できます。湿気と濡れたテントを乾かす作業、地面の冷気や硬さ、虫の音など、様々な煩わしさから離れ、快眠できます。寝る前はチェアとして使用できます。

グラウンド、セミグラウンド

コットがない場合でも、単純にソロテントとして使用できます。別売りのグラウンドシートを敷けば、必要最低限を極めた、軽量コンパクトなソロテントに。私はチェアは別で用意し、地面からの距離が取れれば十分だったのでコットのHigh用の足はつけず多くはセミグラウンドスタイルでしたね。

フルクローズ、ハーフ、フルオープン

冬の寒さや風雨を防ぎたい、通気性を確保しつつプライベート空間を確保したい、解放感抜群で景色を楽しみたい場合など、シーンに合わせて別売りのポールでアレンジ可能です。

カンガルー

夏の暑い日などに、雨風しのぎはタープに任せ、インナーのメッシュテントのみを使用すれば、開放感抜群、必要十分な広さの蚊帳として活用できます。夏に調理と睡眠をとるなら大抵このスタイルですね。

蠍座テントを2年使用して感じたこと

上で紹介したように、コットテントの利便性はかなり高いのですが、中でも蠍座テントがなぜ特にお勧めできるのか、理由を力説します!

天井まで広々

基本的にコットテントでもソロテントでも、骨組のクロスが頂上にくるテントが多く、横から見ると三角形となるため空間は頂上にいくに従って小さくなっていきます。しかし蠍座テントの骨組みは下部でダブルクロスを作るため、横から見ると天井があります。素晴らしいアイデアですね。身長178cmですが起き上がっても当たることはなく、構造上の堅牢さも申し分ありません。

クオリティが高く、気が利く機能が満載

インナーテントボトム一体型のため、防蚊・防水効果に優れ、より簡単に快適な居住空間を実現しています。

インターテントにはインナーポケット付き、ベンチレーション×2、ランタンフック×2、コットとの連結、テント内外から操作できるYKKのジッパーなど細かいところも使い勝手が行き届いているので、不便さは全く感じません。また、様々なメーカーのコットでも長さ190〜200cm、幅60〜68cmであれば、共通で使用できます。

高い防水性

アウターの素材はリップストップ加工で丈夫な両面シリコンコーティング15Dナイロンで、密度は420Tの耐水圧は十分の2000mm。シール素材を使わず、糸が膨張することで縫い目からの雨の侵入を防ぐ、イギリスの「COAST防水糸」を採用することで、接着剤の劣化もなく、軽量コンパクトを実現しています。

デザイン

単純ですがカッコ良いです。シンプルながらも洗練されたデザインで、所有欲を満たしてくれます。色はGREEN, BLACK, BROWNの3色展開です。

気になった点

ライトを吊り下げるとちょっと不安

このテントは真上には骨組みがなく、生地のみでライトを支えることになります。それはメインの骨組みが下部でダブルクロスすることで上部の空間を広く取る構造だからです。ナイロン生地で補強されていますが、お気にのファン付きリモコンライトだと生地もねじれます。

と言いつつこれは工夫すればどうとでもなります。私はダイソーの指し棒とマグネット付きフックを組み合わせることで、天井に骨組みを作り生地への負担を軽減しています。

登山やツーリングでは良さが出せない

コットと使用することを前提に良さを最大限発揮できるテントです。コットなしでも使用できますが、航空機用7075アルミに、インナーとフライ合わせて1.6kgの軽量コンパクトとはいえ、ツーリングや登山用の軽量コンパクトなソロテントにはかないません。車で行ける積載に余裕のあるキャンプで、なお荷物をなるべくコンパクトにしたいと考えるのであれば最適なテントでしょう。

冬は普通に寒い

フライシートの貼り方によっては下から風が入ってきます。寝袋やエアマット、別売りのコット下ダウンでの保温が大切になってきます。ナイロン素材なので焚き火向きではありません。料理はバーナーなど文明を使う必要があります。

エアーマットは滑る

きめ細かいナイロン生地なので、ポリエステルなどの化繊は滑りやすく静電気が起きやすいです。例えば明日着る予定の服を敷いたりして、滑りを軽減する必要があります。

まとめ

蠍座テントは、ソロキャンプを楽しむ上で非常に優れたテントだと思います。設営の簡単さ、多様な設営方法、軽量・コンパクトさ、デザイン性、そして耐久性。どれをとっても満足できるレベルでした。初級者から上級者まで幅広く気に入っていただけると思います。今まで月4くらいでガシガシ使ってきました。ベランダで使ったり、友達の家に泊まる時とか無駄にコットとインナーテントで寝てました。とにかく寝心地がよく安心して寝れます。

最後に

今回は Thous Winds の蠍座テントのレビュー記事を書きました。このテントは本当におすすめできるテントなので、ぜひ一度試してみてください。以上、「理想のソロテント Thous Winds の蠍座テントを2年使い倒してみた」でした。

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